ルネサス様実チップ上にて、DFFの自LUT内の論理と他LUTが受信した論理とが異なる様です。 もしくは、DFFに初期値 'L'を指定したにも関わらず、'H'が設定される様です。
ベースダイ: SLG46826VPC: Windows10 22H2内部回路:
(追記: プロパティが DFF4で無かったので貼り直しました)
このDFF4は、何の変哲も無いトグル動作するDFFです。シミュレーション: シミュレーションしますと当然の結果として、
CLK (AddrBitCnt)の立上り毎に論理反転します(正常)。 かつ、CNT2/DLY2と DFF4は同一信号源でリセットされ、さらに 3-L3分の遅延により DFF4が後からリセット解除されるため、必ず 'L'から開始する様にしております。
実チップ(SLG46826V) : (←チップ品番修正) 本題です。 では実チップではどうなるか? デベロップメントボード "SLG4DVKADV" 上でエミュレーションし、DFF4の出力を PIN4で観測した結果が以下です。
シミュレーションの結果と真逆になります。何故でしょう?推測原因としては実チップにおいて、・DFFの自LUT内の論理と他LUTが受信した論理とが異なる・DFFに初期値 'L'を指定したにも関わらず、'H'が設定されるのどちらかと思いますが、ユーザサイドからはこれ以上は分かりません。以上、宜しくお願い致します。
結果をポスト致します。これは GreenPAK Designer v4.43 シミュレータのバグでした。v4.43でシミュレーションすると以下の結果になります。
しかし、v4.44でシミュレーションすると以下になります。
結果の極性が真逆になります… (v4.43の波形を見て「nRESETは立上りエッジでリセットされるのか」と勘違いしたのが私の間違いでした)
正解はv4.44で、データシートにもその様に記載されております。
v4.43でDFFを使われた方はご注意下さい。バグってます。(タイトルは修正しました)