RXシリーズマイコンの将来について

長年 NEC/ルネサスのマイコンを使用しています。

最近には RX62T  , RX72M も採用しています。

ルネサスさんRXシリーズのマイコン新製品には 5年前のRX72Mより 更新していません(新製品なし)。

今後は RXシリーズは終焉になるのでしょうか?

換えて、 RZ , RAシリーズのARM 系のマイコンだと 製品には年々更新しています。

RZ,RAシリーズマイコンは性能が良いですが、 外付けのシリアルFlash は必要ですだし。多電源が必要なものが多いし、

従来のOne Chip のマイコンではなく。、使いにくいです。

今後のどうなるでしょうか?

  • Renesas がどう考えているかは Renesas の中の人でないとわかりません。オイラも中の人ではありませんし、何を書いても部外者の妄想でしかありませんが

    RX671 のハードウエアマニュアル R01UH0899JJ0110 Rev.1.10 の「改定記録」によると「初版 Rev 1.00」 の発行日は 2021.03.31 となっていて4年前です。同様 RX261 のハードウエアマニュアル  R01UH1045JJ0100 Rev.1.00 の発行日は 2024.07.31 初版発行となっています。5年間から新製品出てませんって、情報古くないですか?

    産業機器系の「そこそこ周辺回路機能は欲しいがマイコンコア自体に超高性能はいらない」機器のマイコンとしては RZ のコア性能とか要らない(プログラム書く人間のほうの能力が追い付かない)ですし、かといって RL だとピン数がちょっと足らない。その意味で棲み分けきっちりできている= RX の存在意義は今もある、んぢゃないですかね。

    RX671 だと2039年12月までの継続供給を「長期供給保証」が約束してますし、その意味で RX シリーズ全部、あと15年くらいは終焉することはないと思われます。

    むしろ、とんでもない技術革新があるかもしれませんし、今から10年後に、今と同じマイコンなるものが使われ続けるかどうかも不明ですけれども。

  • これには同意です。

    RXはEtherCATのためだけにRX72Mを使っていますが、モータ制御含めてこれで処理能力が十分です。新しい、ペリフェラルが必要なものが出てきたら新しい型式が出てくるかと思います。組み込み向けのハイパフォーマンス分野はもうLinuxとかが動く環境なのでRZになり、内蔵RAM、内蔵ROMだと逆に使いにくそう。

    ただ、RXユーザを増やそうと思ったら開発環境がもうちょっとなんとかならんかと思う。GNU-RXが使いもんになればと・・・CC-RXじゃないとまともに動かん。

    起こりそうなこととといえばRISKーV系が今後、どんどん出てきそうだけどRXがやっている応用分野向けじゃなくてRZのやってる領域だろうな。

  •  ルネサスは色々なCPUが有るから、どれを選んだら良いのか分かりませんね。
     
     C言語を勉強するのに秋月電子の H8/3049 のキットを買いました。それから同じく秋月の H8/3052、 RX621 と進んで、今は RX621 で遊んでいます。
     秋月電子でキットで売っているCPU基板なら、世の中で流れているんじゃないかと言う判断です。
     RX621 のボードと一緒に使うLCD等が付いたベース基板が、秋月電子から無くなってしまいました。
     
     ルネサスのホームページで RX を見ると、RX621 は無くて RX651 になっています。
     RX621 は、もう古いのかな? 秋月電子で RX651 のCPUボードが有れば乗り換えるんだけど、販売されていません。
     どのCPUを勉強したら良いのか分からず、私も迷っています。

     先日、ビックサイトの展示会でルネサスの人と話しました。RXは「長期供給保証」だと言われました。RXは売れているから無くなる心配は無いとも言われました。
     RXを勉強しておけば、他の200番台や700番台にも使えるんだろうし、RX651 を勉強すれば良いのかなと思っています。

     H8/3052 と RX621 は似ているんだけど、割り込みが使い難い。RX621はSCIで割り込み許可にして、割り込みコントローラでも許可にします。
     どうして2重に許可するのか、複雑で使い難い。I/O装置の設定レジスタで、余っているビットを0にするレジスタと、1にするレジスタが有ります。
     電力低減のため、I/O装置の電源をコントロールするレジスタが有ります。0でONで、1でOFFです。普通は逆じゃ無いのか?
     色々なCPUの機能を寄せ集めて作ったと言う感じがします。

  • > 色々なCPUの機能を寄せ集めて作ったと言う感じがします。

    Renesas としては顧客が H8 → RX とか M16C → RX とかに移行する際に、デバイスドライバ部ソースコードの最小限の修正で済むよう SCI だのタイマーだの周辺回路の仕様は H8 なり M16C なりと故意に同じ仕様にしているわけです。なので寄せ集めというのはまさにその通り、マイコンそのものの設計者の狙い通りです。

    一方で割り込みコントローラは新規に起こした RX 専用のものとなっていたりします。だからこちらにも許可ビットが別途あります。 SCI のデバイスドライバーをほとんど変更しなくてよい(= SCI 側にも割り込み許可禁止ビットがある)、かつ ICU 側にも割り込み許可禁止がある、ってことで二重管理に見えます。

    見えるだけで、実はまるっきり仕様が変わっていたりするので逆に便利になっていたりしますよ。

    H8/3052 の SCI だと SCI.SSR.TDRE が即そのまま割り込み要求なので、送信電文の最後のバイトをセットした後は SCR.TIE = 0 としなければ永遠に割り込みが来る仕様でした。だから電文終了時点と開始時点で割り込み禁止許可操作が必要でした。

    RX231 の SCI だと TDRE はただの状態であり、割り込み要求ではない( TDRE=0 → 1 になったとき ICU.IR=1 になる)かつ SCIx_TXIx がエッジ割り込みとなっています。割り込みハンドラ内部で何もしないだけで送信終了になる、かつ、次電文を開始する際には 割り込み関係なくTDR に値を書くだけで次 TXI 割り込みが発生する、という仕様です。割り込みフラグを一切いじらずに済むのでとても便利。この辺は RX621 も同じはず。

    RX も世代で結構変わっていますので「このマイコンを勉強しさえすれば他のマイコンも完璧に使える」なんてことはありません。 RX62T と RX63T では結構ごっそり仕様が変わっている=ソフトは作り直しなところがあります。

    教訓:マニュアルはきっちり読め。特に表とか図とかの外に書いてある注釈がものごっつう大事。

    Renesas 社以外でも、新規顧客が設計の古いマイコンを新規採用するってのはお互いにあまりにもったいないので、製品紹介のトップページには古いマイコンを載せないのが普通です。そういう意味では確かに RX621 は旧製品。新規採用するなら RX651 にしてよね、ってことでしょう。 Renesas Starter Kit RX651 ってまだないのかな? Alpha Project さんとこで https://www.apnet.co.jp/product/rx/rx651-kit.html とかはあるようですね。

  • cacao99 さん、リカルドです。

    >教訓:マニュアルはきっちり読め。特に表とか図とかの外に書いてある注釈がものごっつう大事。

     う~ん、落とし穴のような物は困りますね。一般的と違った何かが隠れていると言うのは困る。
     駐車場で 最大1000円/日 と書いて有って、3日で3000円だと思ったらもっと請求された。小さな字で注意書きが書いてあって騙された。

     と言うような感じのマニュアルだと困りますね。

  • 但し書が多いマイコンは基本避けます。

    ただ、私の場合、それしかないという理由で使うのがRX72Mかなと思います。

  • 多数な方から アドバイス、 有難うございます。

     このシリーズのマイコンは 将来は無さそうですね。

     日本産のFlash ROM内蔵One Chipマイコンの将来は不透明ですね。

  • 組み込み開発では、用途に合ったものを選択するので国内外問わず、

    ・開発ツール

    ・制御内容

    ・価格

    を考えて選択する必要があることが肝要かと

    そういう意味でARM系は開発ツールが共通、GCCが使えるメリットが大きい。ただ制御内容に合っているか?で選択するとRXが適している場合が多々ある。なんでもこれで解決!みたいなのを期待しているのかもしれませんが、そんなものはないと思う。モータ制御やEtherCATスレーブ開発ならRZ/T2ほどスペックいらないならRX72Mはかなり適している。他のメーカ見てインフィニオンのXMC4800はあまりモータ制御に適してしてないのでEtherCAT+モータ、みたいな話だとRX72Mが断然いい。

  • Yamamoto さん

    ご返信、有難うございます。

      同感の部分が有りますが。。。

      RZ/T2Mなら性能・CPU速度はかなり 良いですが。 製品に使用する場合、部品点数が多い、

      多電源などより使いにくいです。

      モーター制御&EtherCATなら RX72Mで 十分です。

      心配するのは RX72M 以降のRXシリーズ新製品はこの5年間は出ないから、

           RX800シリーズを期待しました。

      RX72Mの次の新製品は何でしょうか?

      RX72M の長期供給を確認したら  2031年(2033年)ですから ライフは短いと感じます。

         

     

  • 用途に合わせて自分(達)で選ぶしかない
    これっていう完璧はない

    現時点で製品ライフサイクルにはまるなら選べばいいですし、そうじゃなければ候補から外せばいいだけです。あとは使いやすさ、価格で決めていくことになるかと。組み込み開発は検討項目が多い。長期供給という点も出て10年ってのは他のメーカもやってる一般的なことで新規開発で出てきた新品がハマるものを探しているのでしょうが、都合が自分たちに合うことは中々ない。

    使いたいマイコンで供給を心配するなら最悪、チップを生産計画に合わせて在庫しておくなど別の工夫も必要かと思います。在庫を抱えるはリスクと考えるかマイコン系列入れ替えをするリスクをとるか?会社のお偉いさんが承認したら決まる話かなぁ。

    あとですが、地政学の問題もありますね。例えば東日本大震災の時、どうなりました?あの当時、私はSH2Aを採用予定の開発があり、試作までして動くようになりましたが、2011年の5月に入手性を心配してCortex-M3の1つで再設計しました(海外工場生産のもの、外部メモリアクセス機能ありという条件)。その当時はまだ、それほどちょうどいい候補が出てない頃でしたので自ずと選択肢は狭まりましたが・・・